シミズ ヨシヒサ
  清水 慶久
   所属   医療保健学部 医療技術学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2020/03
形態種別 学術論文
査読 査読あり
招待論文 招待あり
標題 採血手技と検査値 -体位の影響-
執筆形態 共著
掲載誌名 検査と技術
掲載区分国内
巻・号・頁 48(3),243-247頁
総ページ数 5
担当範囲 全試料分析・データ解析ならびに総括
担当区分 筆頭著者,責任著者
著者・共著者 清水慶久、市原清志
概要 日常検査でよく実施される臨床検査項目について、体位の変動が及ぼす影響について報告した.Alb,ALT,AST,LD,CK,TCは臥位に比し,座位と立位で有意に上昇した.例えば ALTとLDHでは,臥位に比し,座位で各々平均6.5%,12.0%,立位で平均12.3%,12.9%上昇の上昇が確認できた.一方,Ca,RBC,Hb,Htではその程度が少なく,およそ臥位に比し,座位で平均2.7%,立位で平均6.4%の上昇に留まった.
 これに対して,WBCは臥位に比べ立位で平均32%増加した.一方,UA,BUN,Na,K,Cl,MCV,MCH,MCHCでは体位の影響を全く受けなかった.CREは他の検査項目とは異なり,臥位と立位の値に差が見られないが,座位で平均4.2%低下した.これらの体位変化と測定値の変化を5分間隔で調べる結果,体位変換後およそ15~20分で,測定値がその体位に対して安定化することが明らかとなった.