セキヤ アキコ
關谷 暁子 所属 医療保健学部 医療技術学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2020/11 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | 抗リン脂質抗体症候群の診断と病態解析 抗リン脂質抗体検査の標準化 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 日本検査血液学会雑誌 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | (一社)日本検査血液学会 |
巻・号・頁 | 21(3),382-390頁 |
著者・共著者 | 野島 順三,本木 由香里,金重 里沙,吉田 美香,關谷 暁子,奥 健志,森下 英理子,家子 正裕 |
概要 | 抗リン脂質抗体症候群(anti-phospholipid syndrome:APS)の検査診断には、抗リン脂質抗体の検出が必須であり臨床検査の役割は重要である。しかし、抗リン脂質抗体検査は患者血液中に混在する複数種の抗体を複数の免疫測定法で検出することに加え、ループスアンチコアグラント活性を複数の凝固学的検査法を組み合わせて判定しなければならず、臨床検査としては複雑且つ煩雑な検査の一つである。このような背景から、APSは検査診断の段階で見逃されている症例も多く、抗リン脂質抗体検査の標準化が急務の課題である。これらの問題を解決すべく抗リン脂質抗体標準化ワークショップを中心に自動分析装置を用いた抗リン脂質抗体測定の標準化が多施設共同で進められている。自動分析装置を用いることにより、APS診断(分類)基準に示されている抗カルジオリピン抗体と抗β2グリコプロテインI抗体のIgGおよびIgMクラスが同時に測定でき、全ての抗体で同時および日差再現性に優れており、抗体価の施設間差も殆ど認められない。さらに従来のELISAと良好な一致率も示されており、抗リン脂質抗体検査の普及と標準化を進める上で非常に有用なツールである。(著者抄録) |
ISSN | 1347-2836 |