セキヤ アキコ
關谷 暁子 所属 医療保健学部 医療技術学科 職種 准教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2020/07 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | aPLs-EIA試薬搭載AcuStar®による抗リン脂質抗体価測定の有用性 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 日本検査血液学会雑誌 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | (一社)日本検査血液学会 |
巻・号・頁 | 21(2),145-152頁 |
著者・共著者 | 金重里沙,本木由香里,吉田美香,關谷暁子,清水直人,奥健志,森下英理子,家子正裕,野島順三 |
概要 | 抗リン脂質抗体症候群(APS)は、リン脂質およびリン脂質結合タンパクを標的抗原とする抗リン脂質抗体(aPLs)の出現に伴い、動・静脈血栓症や妊娠合併症を発症する自己免疫疾患である。現在のAPS診断基準では、ELISAで検出するaPLsとしてIgG/IgMの抗カルジオリピン抗体(aCL)と抗β2-グリコプロテインI抗体(aβ2GPI)が採用されている。本研究では、自動分析装置:AcuStar-EIAシステムによるaCLおよびaβ2GPI測定の有用性を多施設共同で検討した。原発性APS患者20例、SLE合併APS患者30例、SLE(非APS)患者10例、膠原病患者(APS、SLE除く)40例、健常人30例を対象に、AcuStar-EIAと市販ELISAにてIgG/IgMのaCL・aβ2GPIを測定した。その結果、AcuStar-EIAとELISAで測定された抗体価は、同一種類の抗体であれば概ね良好な相関が認められた。更にカットオフ値を設定し、陽性・陰性一致率を比較検討した結果、一部に乖離例が認められたものの概ね一致した結果が得られた。AcuStar-EIAを用いることにより、複数種の抗体を同時に測定でき、再現性にも優れていることに加え、従来のELISAに劣らないAPS検出率を示したことから、AcuStar-EIAによるaPLs測定はAPS検査診断の標準化に有用であると考えられる。(著者抄録) |
ISSN | 1347-2836 |