ヨシダ マサヒロ   Masahiro Yoshida
  吉田 昌弘
   所属   生涯スポーツ学部 スポーツ教育学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2010/01
形態種別 著書
標題 Sports Therapy Seminar Series 3 足関節捻挫のリハビリテーションの科学的基礎
執筆形態 共著
出版社・発行元 NAP社
著者・共著者 福林 徹、蒲田 和芳 監修
概要 慢性足関節不安定性p73-77を分担執筆
足関節捻挫受傷後、何らかの症状が長期にわたり残存している症例は少なくない。Gerberらは104名の足関節捻挫受傷者に対して理学評価とパフォーマンステストを実施し、受傷後6ヶ月以上経過しても症状が残存している患者は全体の55%であったと報告している5。Braunらは467名の足関節捻挫受傷者を対象に、6〜18ヶ月後の症状の有無を調査している。467名のうち72.6%の患者に6〜18ヶ月間にわたり足関節になんらかの症状が残存していることが認められたと報告している。このように、多くの患者が捻挫受傷後に足関節に残存する何らかの症状に悩まされている。慢性期に残存する症状は、足関節捻挫後遺症と呼ばれその症状は多岐に渡る。不安定感や痛みなどの症状は、スポーツ競技参加への阻害因子となるため、適切な治療と再発予防が求められている。本章では、足関節捻挫後遺症に関して1)概論、2)構造的不安定性、3)機能的不安定性、4)OA、インピンジメントについて述べる。