コサカ モリタカ   Moritaka Kosaka
  小坂 守孝
   所属   教育文化学部 心理カウンセリング学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 1996/10/01
形態種別 著書
標題 移住と適応:中国帰国者の適応過程と援助体制に関する研究
執筆形態 共著
出版社・発行元 日本評論社
著者・共著者 編集者:江畑敬介・曽文星・箕口雅博
共著者:斎藤正彦・小林悦夫・八木巌・丹羽郁夫・梅田康子・安場淳
概要 分担分:第3章 p.207-216(著者複数・筆頭論文)
及びp.217-237(著者複数)、
第6章 p.439-451(著者複数・筆頭論文)
概要:
(p.207-216)中国残留日本人孤児とのその家族の日本への適応過程について、外向性・神経症傾向との関連を検証したところ、言語能力について帰国1年以降に外交性が高く神経症傾向の低い群がより向上していた。文化規定行動・日本文化への親近感については帰国後3ヶ月たつと性格の影響は見られなくなった。また、帰属感や文化受容度については常に影響が見られなかった。
(p.217-237)中国残留日本人孤児とのその家族の日本への適応過程について、総合適応指標により検証を行ったところ、1年後までは孤児本人・配偶者・二世の間に大きな差が見られなかったものの、3年後には二世が最も適応がよく、それに配偶者本人が続き、孤児本人は最も適応が悪かった。
(p.439-451)中国残留日本人孤児の二世の適応状況について、受け入れ学校教師への調査から検証を行い、知的レベルについては相応の上昇を見せるものの、友人関係の形成には困難をきたす例が多く見られた。学校入学そのもののストレスとの相互作用も考えられた。