北翔大学・北翔大学短期大学部 教員情報 | |
マサウジ ノブオ
Nobuo Masauzi
政氏 伸夫 所属 教育文化学部 心理カウンセリング学科 職種 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2024/02 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読あり |
招待論文 | 招待あり |
標題 | 人工知能(AI)による自動画像認識・判別と血液形態診断における活用 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 日本検査血液学会雑誌(1347-2836)25巻1号 Page89-102(2024.02) |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 東北ジャーナル刊行会 |
巻・号・頁 | 25(1),89-102頁 |
総ページ数 | 14 |
担当区分 | 筆頭著者,責任著者 |
著者・共著者 | 政氏 伸夫, 山本 麻衣[三澤], 河野 圭伍, 藪田 麻結, 井田 晴日, 中村 伊織 |
概要 | 人工知能(AI)による画像などのパターン認識・判別は,ヒトの中枢神経系をシミュレートしたニューラルネットワークを用いた深層学習(DL)技術の発展によって,今世紀に入って飛躍的に進化した.この技術を利用した画像解析システムの研究・開発が医療の分野でも進んでいる.国立がん研究センター研究所の内視鏡AIグループは大腸内視鏡画像を機械学習したモデルを作成し,大腸癌と前癌状態を識別するDLシステムを開発した.この技術を実装した内視鏡システムはすでに市販されている.新潟大,東北大,大阪大,筑波大の共同研究グループは皮膚病変のデジタル写真から致死率の高い重症薬疹の早期診断DLシステムを開発した.これらのシステムの性能はいずれも人の診断能力をはるかにしのいでいる.この事実は,他の医用診断分野においても同様に人の診断能力をこえる有用なシステムの開発が可能であることを示唆している.本稿では,画像認識・判別を担うDLの基本的原理と,近年の飛躍的進化に貢献した"畳み込み"技法について解説する.さらに,血液形態診断におけるDLを用いた研究の現状を紹介し,その技術の問題点と今後の方向を概説する. |