ヤマモト ケイゾウ   Keizo Yamamoto
  山本 敬三
   所属   生涯スポーツ学部 スポーツ教育学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2017/03
形態種別 研究紀要
標題 陸上競技・競歩の衝撃吸収局面における下股関節のバイオメカニクス的役割
執筆形態 共著
掲載誌名 北翔大学生涯スポーツ学部研究紀要
掲載区分国内
出版社・発行元 北翔大学
巻・号・頁 8,1-6頁
著者・共著者 山本 敬三, 伊藤 佑樹, 新開谷 深
概要 本研究の目的は,陸上競技の競歩(race walk,以下RW)の衝撃吸収局面における下肢の
各関節の役割を,正常歩行(Walk)および走行(Run)と比較して調べることとした。 本研
究には3人の現役の競歩選手が参加した。動作計測では,光学式三次元動作分析装置と床反
力計2台を用いて,RW, Walk, Run(前足部接地)を自己選択のスピードで実行した。分析で
は,重心,床反力,関節角度,関節モーメントおよび関節パワーに着目した。関節について
は,下肢三関節(股・膝・足関節)を分析対象とした。RWにおける重心の鉛直方向の変動幅
は,3つの動作の中で最小であった。RWでは足関節および膝関節の負のパワーはほとんど検出されなかったが,股関節では比較的大きな負のパワーが発揮された。衝撃吸収局面における
負のパワーを時間積分することによって,各関節と下肢三関節の合成の負の仕事量を算出した。
Walkにおける負の全仕事量は,3つの運動の中で最も小さかった(0.14W/kg)。RWにおけ
る股関節の負の仕事量の割合は膝・足関節のそれよりも大きかった(36.7%)。