北翔大学・北翔大学短期大学部 教員情報 | |
イシヅカ マサユキ
Masayuki Ishizuka
石塚 誠之 所属 教育文化学部 教育学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2013 |
形態種別 | 研究紀要 |
標題 | 聴覚障害者と聴者における数詞手話の心理的処理過程に関する予備的検討 : 数詞手話の手型判断と数詞判断の反応時間から |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 植草学園短期大学紀要 |
出版社・発行元 | 学校法人 植草学園短期大学 |
巻・号・頁 | 14,79-85頁 |
総ページ数 | 7 |
担当範囲 | 筆頭著者である。主たる執筆ならびに分析を担当 |
著者・共著者 | 石塚 誠之 , 雁丸 新一 |
概要 | 本研究は、聴覚障害(Hearing Impairment; 以下 HI)者と聴者の数詞手話の心理的処理過程について 調べることを目的とした。対象はHI者4名、対照群の聴者は10名であった。方法は、数詞手話を刺激と して、まず縦横の手型判断、つづいて数詞手話の数詞判断における反応時間について検討した。その結 果、HI者に認められた手型判断の数詞の干渉が聴者では認められず、HI者・聴者で認知処理過程が異な る可能性が示唆された。HI者では、数詞手話の学習経験によって数詞の干渉が自動的に生じた可能性が 考えられる。また、数詞手話と数詞との一対一の対応関係を示した後で、数詞手話の数詞の大小判断を 行ったところ、HI者・聴者でともに数詞の干渉が認められた。手話は有契性が高いことが指摘されており、 聴者の持つ内的な数系列との対応関係を構築できたことで、自動化した処理がなされたものと考えられ る。これらの結果は、手話の持つ有契性の特徴が手話学習に重要であることを示唆するものであった。 |