コバヤシ ミノル
Minoru Kobayashi
小林 実 所属 十文字学園女子大学 教育人文学部 文芸文化学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2012/12 |
形態種別 | 学術書 |
標題 | 『世界文学総合目録』第十巻 |
執筆形態 | 共著 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 大空社・ナダ出版センター |
著者・共著者 | 共同執筆者:金子幸代、山本いずみ、平田耀子、千森幹子、佐藤宗子 |
概要 | 平成24年12月10日.
日本における翻訳文学に関する論文のうち、ロシア文学受容に関して担当した。論文タイトルは「近代日本のプーシキン受容史素描」日本でのロシア文学受容を考える場合、ドストエフスキー、トルストイ、ツルゲーネフ、チェホフなどが主立っているものの、本来ロシア文学史で最も大きな存在であるプーシキンは、さほどインパクトを残していない。二葉亭四迷ですら、プーシキンを1作も翻訳していない。逆にいえば、プーシキンの受け入れ方を見ることで、ロシア文学やロシア文化に対する日本人の距離感の実態が計れることになるであろう。その分析の手始めとして、明治から昭和戦中期までの、日本のプーシキン受容を、前史(紹介)・第一段階(学習)・第二段階(交流)・第三段階(内面化)に分けてみた。その結果見えてきたのは、ロシアに赴いたり、ロシア人と直接交流することで、初めて日本人はプーシキンと向き合うようになったという事実である。 |