イナダ トモアキ
Tomoaki Inada
稲田 朋晃 所属 十文字学園女子大学 機関 国際交流センター 十文字学園女子大学 機関 留学生別科 十文字学園女子大学 教育人文学部 文芸文化学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2014/06 |
形態種別 | 研究論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 日本語音声における自発性と時間的特徴の関係 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | KLS(関西言語学会) |
巻・号・頁 | (34),37-48頁 |
著者・共著者 | 稲田朋晃 |
概要 | 本研究の目的は、日本語音声において音声の自発性と音声の時間的特徴がどのような関係にあるのかを明らかにすることである。『日本語話し言葉コーパス』を資料として、計量的分析を行った。その結果、以下の3点が明らかになった。第一に、音声の自発性が高くなるにつれ、モーラ長のばらつきが増加することが明らかになった。第二に、音声の自発性が高くなるにつれ、句末のモーラ長が増幅されることが明らかになった。このモーラ伸長の増幅は、比較的持続時間の長い句末境界音調HL%の生起率の上昇が一因であることが示唆された。第三に、音声の自発性が高くなるにつれ、統語・意味的な切れ目とポーズの不一致が増加することが明らかになった。本研究の価値は、これまでほとんど研究されてこなかった音声の自発性と韻律の関係を明らかにしたところにある。本研究の知見は、日本語教育分野において音声教材や聴解テストで用いられる音声の改善に役立つ可能性がある。 |