イナダ トモアキ
Tomoaki Inada
稲田 朋晃 所属 十文字学園女子大学 機関 国際交流センター 十文字学園女子大学 機関 留学生別科 十文字学園女子大学 教育人文学部 文芸文化学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2008/11 |
形態種別 | 研究論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | どのような音調の文が日本語らしいと評価されるか−日韓の評 |
執筆形態 | 単著 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 『日語日文学研究』第67号1巻 |
巻・号・頁 | 217-234頁 |
概要 | 自身の修士論文では、日本語母語話者が日本語発話を日本語らしさの点から評価する際、「ピッチレンジ」や「音調句」よりも「アクセント」が評価に強い影響を与えることが示唆された。本研究では、日本語母語話者と韓国人日本語学習者の2群を対象とし、韓国人日本語学習者も日本語母語話者と同様の評価をしているのかどうかを検討した。聴取実験の結果、韓国人日本語学習者は、日本語母語話者とは異なり、「アクセント」よりも「ピッチレンジ」を基準に評価する傾向にあることが分かった。これは、韓国人日本語学習者の母語である韓国ソウル方言が、弁別的なアクセントを持たないことの影響であると考えられる。一方で、韓国人日本語学習者の評価が日本語母語話者とどれくらい似ているかという指標は、韓国人日本語学習者の総合的日本語能力や、日本での長期滞在と相関していた。つまり、アクセント優位の評価基準は、全般的な日本語能力の向上に従って、習得されることが示唆された。 |