イナダ トモアキ
Tomoaki Inada
稲田 朋晃 所属 十文字学園女子大学 機関 国際交流センター 十文字学園女子大学 機関 留学生別科 十文字学園女子大学 教育人文学部 文芸文化学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2009/03 |
形態種別 | 研究論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 韓国人日本語学習者のピッチ実現に影響を与える要因 ―音韻構造と語頭子音の声の有無を中心に― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『言葉と文化』第12号 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 1-17頁 |
概要 | 韓国人日本語学習者、特に無アクセント方言を母語とする学習者にとって、日本語のアクセントを習得することは難しい。本研究は、有効なアクセント教育を開発するための基礎資料を得ることを目的として、韓国人日本語学習者の発話におけるピッチの実現が、どのような要因に影響を受けているのかを検討した。先行研究の知見から、音節構造および語頭子音の声の有無の影響を検討対象とした。無アクセント方言を母語とする韓国人日本語学習者9名に、3~4モーラの日本語語彙を読み上げさせ、そのアクセントを聴覚的に分析した。その結果、(1)語頭から2モーラ目が高く実現される傾向、(2)重音節が高く実現される傾向、(3)語頭子音が無声音のとき、その音節が高く実現される傾向があることが明らかになった。これらは、どれも韓国語無アクセント方言の母語の体系から説明できるものであった。本研究は、χ2検定、残差分析などの統計的手法を用い、客観的に音節構造の影響と子音の声の影響を示したところに価値がある。 |