コバヤシ ミノル
Minoru Kobayashi
小林 実 所属 十文字学園女子大学 教育人文学部 文芸文化学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2005/01 |
形態種別 | 研究論文 |
標題 | 明治の「江戸文化」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『[国文学解釈と鑑賞]別冊 江戸文化とサブカルチャー』 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 269-277頁 |
概要 | 江戸時代に庶民の娯楽であった歌舞伎は、明治になって西洋での劇場のあり方を意識した政府高官たちによって、「国劇」として様相を変える。これにより、上流社会と下流社会との接近による中道化が目指されたわけだが、この新しい権威の出現によって、旧来の庶民としての「江戸っ子」の感覚は切り捨てられようとした。この動きに対する違和感が、逆に庶民の自意識を促し、「江戸っ子」を主張することが、逆説的な権威をもつようになっていった。こうして「江戸」を語ることの権威化が生じたのである。 |