ヤマモト シゲル
Shigeru Yamamoto
山本 茂 所属 十文字学園女子大学大学院 研究科 食物栄養学専攻 十文字学園女子大学 人間生活学部 食物栄養学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2000 |
形態種別 | 研究論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | Inhibition of low-density lipoprotein oxidation by astatanthin. (アスタキサンチンによるLDLの酸化抑制) |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | J Atheroscler Thromb |
巻・号・頁 | 7,216-222頁 |
著者・共著者 | 著者:Iwamoto T, Hosoda K, Hirano R, Kurata H, Matsumoto A, Miki W, Kamiyama M, Itakura H, Yamamoto S and Kondo K |
概要 | アテローム性動脈硬化症の病因の一つとして、低比重リポタンパク質(LDL)の酸化が関連している。この酸化変性を防ぐために、抗酸化物が重要な働きをしている。アスタキサンチンは海洋生物に含まれるカロテノイドの一つである強い抗酸化力を有す。LDLが酸化され始めるまでの時間をlag timeとして求めた。In vitroの検討では、LDL分画にアスタキサンチンを添加したところ、lag timeの明らかな延長が認められた。健常者24名を対象に投与実験を行った。4段階量(1.8mg, 3.6mg, 14.4mg, 21.6mg)のアスタキサンチンをそれぞれ14日間投与し、対照としてアスタキサンチンを投与しない者についても同様に検討した。その結果、血清脂質、リポ蛋白は投与前後で変化は見られなかった。しかしLDLの変性ではアスタキサンチン投与群において、投与量に比例してlag timeの延長が見られ、対照群との有意差が認められた。以上、アスタキサンチンのLDLに対する酸化抑制がin vitro, in vivoの両系で認められた。このことより、アスタキサンチンはアテローム性動脈硬化を予防する可能性のあることが示唆された。研究計画、実施、データ処理、論文作成に協力した。 |