マツモト アキヒロ   Akihiro Matsumoto
  松本 晃裕
   所属   十文字学園女子大学  人間生活学部 食物栄養学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 1999
形態種別 研究論文
査読 査読あり
標題 (英文原著論文) Effect of inhaled nitric oxide on gas exchange in patients with congestive heart failure. A randomized, controlled trial.(うっ血性心不全患者において一酸化窒素の吸入投与がガス交換に及ぼす影響。無作為化比較対照試験)
執筆形態 共著
掲載誌名 Annals of Internal Medicine,
巻・号・頁 130,40-44頁
著者・共著者 Akihiro Matsumoto, Shin-ichi Momomura, Seiryo Sugiura, Hideo Fujita, Teruhiko Aoyagi, Masataka Sata, Masao Omata, Yasunobu Hirata.
概要 一酸化窒素(NO)の吸入療法が心不全患者の肺での換気−血流不均衡とガス交換にどのような影響を及ぼすかについて検討した。心不全患者に対してNO吸入投与を行うと、NOは肺内ですぐ不活化されるので、全身の血圧を低下させることなく肺高血圧を改善した。またNO吸入は肺での換気-血流不均衡を改善し、過剰換気を軽減させ、さらに動脈血中酸素分圧を増加させ、肺でのガス交換も改善した。心不全患者の重症例では肺うっ血が生じるが、従来は亜硝酸薬などの血管拡張薬をしばしば使用してきたが、逆にガス交換や呼吸状態も悪化させることがありえる。一方、NO吸入療法はガス交換と呼吸状態の両方を改善することができるので、今後心不全の新しい治療法として重要な役割を果たす可能性があると考えられた。