ヤマモト シゲル
Shigeru Yamamoto
山本 茂 所属 十文字学園女子大学大学院 研究科 食物栄養学専攻 十文字学園女子大学 人間生活学部 食物栄養学科 職種 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2002 |
形態種別 | 研究論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | Low-protein diet induces oral tolerance to ovalbumin in mice.(低タンパク質食はマウスの経口免疫寛容を誘導する) |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | J Nutr Sci Vitaminol |
巻・号・頁 | 48,51-58頁 |
著者・共著者 | 著者:Satter MA, Sakai K, Sherin A, Yoshino K, Yamamoto S, Shimizu Y, Ota F. |
概要 | 食品抗原に対する免疫(経口)寛容の開発は、食物アレルギーの予防に重要であり、マウスを用いて食品抗原である卵白アルブミン(OVA)に対する免疫寛容に与える食事たんぱく質の影響を調べた。BALB/cマウスに20%又は5%のタンパク食で飼育し、連続4日間OVA5mgを経口投与(前感作)し、その後、OVA100μgで腹腔内免疫を行った。腹腔内免疫だけを受けた20%と5%タンパク食群では総IgEの増加、血清中の特異抗体OVA-IgE,-IgG,-IgG1及びIgG2aの生産が見られた。脾臓細胞培養では、20%及び5%タンパク食・腹腔内免疫群と20%タンパク食・前感作のみ群では、OVAに対する実質的な応答が得られた。IL-4産生量は、5%タンパク食・前感作群は20%タンパク食群に比して有意に少なかった。IFN-γ産生量は、食事中のたんぱく質量とは無関係に前感作を受けなかった群で著しく減少したが、5%タンパク食の前感作と腹腔内免疫を受けた群で著しく増加した。低タンパク食は食事中の抗原に対する経口免疫を誘導し、Th2サイトカインであるIL-4による下方制御の調節機構によるものと示唆された。研究計画、実施、データ処理、論文作成を指導した。 |