コバヤシ ミノル
Minoru Kobayashi
小林 実 所属 十文字学園女子大学 教育人文学部 文芸文化学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2006/07 |
形態種別 | 研究論文 |
標題 | エキゾチズムの体感―西洋文化の内面化と翻訳文体― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『立教大学日本文学』 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (第九十六号),62-77頁 |
概要 | 明治十年代の翻訳文学は、漢文書き下しの文体で書かれるのが主流であった。ところが、西洋文化と比較して中国文化の権威が貶められるようになると、「異文化」の表象をつくる中国的なものも見直されるようになり、翻訳文体としての漢文脈の相対化が起きた。森鷗外は漢文脈の中に和文脈の要素を取り入れることで、独特の拡張高い「ハイカラな」文体を生み出した。さらに二葉亭四迷が「あひゞき」で試みた言文一致の一人称体は、ロシア人が日本語でささやきかけてくる読書感覚を実現し、西洋文化の内面化を日本人の間にもたらした。 |