マツモト アキヒロ   Akihiro Matsumoto
  松本 晃裕
   所属   十文字学園女子大学  人間生活学部 食物栄養学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2000
形態種別 研究論文
査読 査読あり
標題 (英文原著論文) Bile acids increase intracellular Ca2+ concentration and nitric oxide production in vascular endothelial cells.(血管内皮細胞において胆汁酸は細胞内Ca濃度と一酸化窒素産生を増加させる)
執筆形態 共著
掲載誌名 British Journal of Pharmacology,
巻・号・頁 130,1457-1467頁
著者・共著者 Toshiaki Nakajima, Yukichi Okuda, Keigo Chiaki, Wee-Soo Shin, Kuniaki Iwasawa, Toshihiro Morita, Akihiro Matsumoto, Jun-ichi Suzuki, Seizi Suzuki, Nobuhiro Yamada, Teruhiko Toyo-oka, Ryozo Nagai, Masao Omata
概要 本研究では胆汁酸が血管内皮細胞内のCa濃度とNO産生に対する影響について検討した。デオキシコール酸とケノデオキシコール酸とタウリンは細胞内Ca濃度を上昇させたが、コール酸は影響を与えなかった。デオキシコール酸とケノデオキシコール酸はnitriteの産生を増加させたが、コール酸は影響を与えなかった。胆汁酸によるNO産生の亢進は一酸化窒素合成酵素阻害薬のL-NAMEと、calmodulin阻害剤で抑制された。胆汁酸は血管内皮細胞において細胞内Ca濃度を上昇させ、さらにNO産生を亢進させることが明らかとなった。胆汁酸によるNO産生の亢進は肝硬変などの肝疾患で見られる血管拡張•血圧低下という病態に関与している可能性があると考えられた。