コバヤシ ミノル   Minoru Kobayashi
  小林 実
   所属   十文字学園女子大学  教育人文学部 文芸文化学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2009/12
形態種別 研究論文
標題 片上伸はいかにロシア的なるものを考察したか
執筆形態 単著
掲載誌名 『十文字学園女子大学短期大学部 研究紀要』
掲載区分国内
巻・号・頁 第40集,146-156頁
概要 自然主義派の評論家として知られる片上天弦こと片上伸は、早稲田大学文学部に露文科を設置する目的で、1915年から1918年にかけて、ロシアのペテルブルグ及びモスクワへ留学した。その滞在中、現地ではロシア革命が勃発(1917年)、片上を始めとする日本人一行は、急遽シベリア鉄道で日本へ帰国する。その途上の様子を帰国後、「ロシヤを去るまで」と題して『東京朝日新聞』に掲載した。そこでは、国家や党派の枠組みを越えた、私人としての交友の模様がつぶさに描かれ、それを通して逆に、それぞれのナショナリティが意識させられたことが裏付けられている。