カザマ フミアキ
Fumiaki Kazama
風間 文明 所属 十文字学園女子大学 教育人文学部 心理学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2007/11 |
形態種別 | その他 |
標題 | 役割の観点からみた現代社会の逸脱・不正行為 |
執筆形態 | その他 |
掲載誌名 | 日本心理学会第71回大会ワークショップ「現代社会を社会心理学で読む」話題提供(於:東洋大学) |
掲載区分 | 国内 |
著者・共著者 | 単独 |
概要 | 社会心理学における伝統的概念の1つである役割の観点から現代の社会で頻発する逸脱や不正行為について考察を加えた。役割にはそれを遂行する者と期待する者が存在することから、遂行者、期待者の両面に焦点をあて、実際のデータに基づき現代社会の役割の特質に言及した。前者の問題として、企業組織の不正の問題をとりあげ、その発生過程に役割占有者の役割遂行不良が潜んでいることを指摘した。後者の問題として、高地位者の逸脱に対して厳しい罰が罰せられないこと、つまりノブレス・オブリージュに該当する高地位者への役割期待が消失していることを指摘した。現代社会では、役割に対する意識が、それを遂行する側だけでなく、期待する側でも希薄になっており、そのことが現代社会の逸脱や不正の頻発の一因となっている可能性を論じた。 |