イトウ ミホ
Miho Ito
伊藤 美穂 所属 十文字学園女子大学 人間生活学部 健康栄養学科 職種 講師 |
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発表年月日 | 2007/08 |
発表テーマ | 若者のチョコレート嗜好に関する男女差について |
会議名 | 日本調理科学会平成19年度大会 |
学会区分 | 全国学会 |
単独共同区分 | 共同 |
開催地名 | お茶の水女子大学、東京 |
発表者・共同発表者 | 発表者:飯田文子,戸田美穂,葛西真知子,芦谷浩明,上脇達也 |
概要 | チョコレートの嗜好傾向に男女差がみられるのかを得る目的で、意識調査と官能評価を行った。20~25歳の男性152名、女性148名に自己記入式アンケートによる意識調査(甘味嗜好・頻度・選択の理由など13項目)と食行動調査(DEBQ)を行い、その中から無作為抽出による男女各48名に、カカオ豆の異なる同一配合のビターチョコレートの官能評価をSD法により行った。女性は甘いもの好き、種類ではケーキ・チョコレート好きと回答した割合が男性よりも多く、甘いものを食する頻度も高かった。食品選択理由は女性は「おいしさ」、男性では「安さ」重視で、食べたい時は男女とも「疲れたとき」、また女性は精神的な理由、男性は生理的な理由が多くみられた。DEBQによる食行動調査の因子分析結果では、女性は情動的摂食意識項目の寄与が高く、精神的なことが甘味摂取に与える影響が高いと推察した。ビターチョコレートの官能評価から、「総合評価」に寄与する因子では女性は「こく」、男性は「苦さ」に違いがみられた。以上より、チョコレート嗜好に関して、女性は男性に比べ、苦味に敏感で、より精神的な理由により甘味を欲求する点に違いがあると示唆された。 |