カモシタ スミコ   Sumiko Kamoshita
  鴨下 澄子
   所属   十文字学園女子大学  人間生活学部 食物栄養学科
   職種   講師
発表年月日 2012/05
発表テーマ メチオニン含有量が比較的少ない大豆たん白質の生体からのCa排泄抑制効果
会議名 (財)不二たん白質研究振興財団第15回研究報告会(口頭発表)
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 共同
開催地名 大阪
発表者・共同発表者 鴨下澄子,Bui Thi Nhung,志村二三夫,他
概要 過剰摂取した含硫アミノ酸が代謝された結果生じる過剰の硫酸化合物は生体を酸性側に傾ける。その中和のため骨塩が利用され尿中Ca排泄量が増加する。含硫アミノ酸含量の少ない大豆たん白質の利用により、骨のCa損失を抑制できる可能性があることを明らかにすることを試みた。被験者はベトナムの女子大学生34名、20日間のクロスオーバー法で実施した。試験食は日常の食生活を崩すことがないように、基本食の上に大豆食と卵白食を添加した。その結果、尿pHでは卵白食の方が低下した(6.54から5.86:p<0.01)。尿中Ca排泄量では、卵白食が増加し(113から144mg/日:p<0.01)、大豆食が減少した(113から82mg/日:p<0.01)。大豆たん白質は生体pHを正常に保ち、骨からのCa損失を抑制すると示唆された。