ニノミヤ ノリコ
Noriko Ninomiya
二宮 紀子 所属 十文字学園女子大学 人間生活学部 人間福祉学科 職種 特別任用教授 |
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発表年月日 | 2019/05/04 |
発表テーマ | 領域「表現」における「幼児理解」を音楽的側面から考える |
会議名 | 日本保育学会 第72回大会 |
主催者 | 日本保育学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | 東京 |
発表者・共同発表者 | 二宮紀子 |
概要 | 平成29年度告示の幼稚園教育要領の改訂では「幼児は自ら周囲に働きかけてその幼児なりに考え、試行錯誤を繰り返しながら,自ら発達に必要なものを獲得しようとする存在である」という幼児理解や、そうした意欲や生活を営む態度,豊かな心を育む営みを行うことが幼児教育であるということが再度確認された。しかし領域「表現」に限って言うならば、そうした表現領域の試みが活発になる一方で、歌唱や器楽といった音楽活動の内容は「音楽リズム」の時代と大して変りない形で残っている。さらに表現することを<楽しむ、意欲を持つ>という点が強調されたことが、かえって園での音楽活動を様々なものにしてしまった。保育における音楽活動のねらいはどこにあるのか、3歳児から鍵盤ハーモニカ演奏の練習を行うA園とわらべうたのみの音楽活動を行うB園との事例を比較検証した。この二つの園の音楽活動の違いを幼児理解の違いから生じたと結論付けることは早計であろうが、それでもA園が今回の改訂の中で示された幼児理解を取り入れるのであれば、活動はおのずと変わってくる部分があると考える。今後も幼児理解に沿った音楽指導のねらいを確認していくことが重要である。 |