ニノミヤ ノリコ
Noriko Ninomiya
二宮 紀子 所属 十文字学園女子大学 人間生活学部 人間福祉学科 職種 特別任用教授 |
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発表年月日 | 2019/11/09 |
発表テーマ | 保育における鍵盤ハーモニカについて |
会議名 | 全国大学音楽教育学会関東地区学会 第2回研究会 |
主催者 | 全国大学音楽教育学会 |
学会区分 | 研究会・シンポジウム等 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | 東京 |
発表者・共同発表者 | 二宮紀子 |
概要 | ピアノが子どものお稽古事ナンバーワンでなくなったとしても、日本が鍵盤楽器大国であることに変わりはない。それは就学前の段階から、幼稚園や保育園といった保育の現場で盛んに行われている鍵盤ハーモニカ演奏に象徴される。領域「表現」での楽器に関する記載は「簡単なリズム楽器を使ったりする楽しさを味わう」としかないのに、この現象をどう考えればよいのか。領域「表現」は、子どもの表現活動とは日常の生活や遊びの中にある未分化で主体的、自発的なものであるとして、例えば発表会に向けて、ある時から突然と完成型を描いて準備されるものではないとしたはずである。しかし鍵盤ハーモニカのような楽器は練習しないと弾くことができない。もちろん弾けなくても音の探索に使えばよいとか、弾きたい子どもの自由にさせていて、弾けることを求めていないといった意見もある。
今回の発表では3歳から鍵盤ハーモニカを弾くことに取り組む保育園での指導の様子を例に、鍵盤ハーモニカの根強い人気は、領域「表現」が求めた子どもの主体的な表現活動からは逸脱していることについて論じた。 |