ニノミヤ ノリコ
Noriko Ninomiya
二宮 紀子 所属 十文字学園女子大学 人間生活学部 人間福祉学科 職種 特別任用教授 |
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発表年月日 | 2020/05/17 |
発表テーマ | 保育における音楽指導を考える |
会議名 | 日本保育学会 第73回大会 |
主催者 | 日本保育学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | 論文集掲載のみ |
発表者・共同発表者 | 二宮紀子 |
概要 | 「保育における音楽指導」という文言が、領域「表現」の考え方に逆行すると誤解を招きかねないこと自体が問題であるのかもしれない。この問題に取り組むのは「表現」という括りが、未分化で総合的な子どもの表現の本質を表しているとしても、あまりにも大きな括りであるために解釈も様々で、結果多岐にわたる子どもの表現活動一つ一つに関して、指導のねらいや方法が分からなくなってしまっていると感じるからだ。指導というと教師主導で教え込みにつながると反対意見が出るが、子どもが遊びこむための素地を作り、環境を整えることも指導の一つであろう。
幼児の歌唱に関しても「正確に歌えなくても、体が好んで喜んで反応していればそれでいい」という立場と、「わらべうたを使い、音程正しくリズムをとって歌えるように教えていく」という立場を対立する二極のように捉える向きがあるが、これらはどちらを取るのかといったものではない。なぜなら、前者は保育内容に「リズム」という括りがあった時の子どもの姿だからである。 幼児の音楽指導とは、幼児のどのような姿を求めて行われるものなのか、何をどのように行うのか、音楽に焦点を当てて考えることが必要である。 |