ニノミヤ ノリコ
Noriko Ninomiya
二宮 紀子 所属 十文字学園女子大学 人間生活学部 人間福祉学科 職種 特別任用教授 |
|
発表年月日 | 2020/10/17 |
発表テーマ | 領域「表現」が目指すものと音楽教育について考える(2)―鍵盤ハーモニカがもたらす歌唱への影響― |
会議名 | 日本音楽教育学会 第51回大会 |
主催者 | 日本音楽教育学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | ZOOMによる |
発表者・共同発表者 | 二宮紀子 |
概要 | 領域「表現」の中で音楽に関わる活動をどのように捉えるのか考えるため、保育での事例の検証を行っている。今回は楽器は鍵盤ハーモニカを3歳から系統だてて教え、リズム楽器などは使わないという保育園での事例を取り上げる。日本では保育内容に鍵盤ハーモニカが取り上げられたことはないが,取り入れている園は多い。この保育園の事例はすでに他の研究会などで発表したが、この事例をどのように評価したらよいのかわからないままだった。しかし今回保育者を目指す大学生へのアンケートから保育園や幼稚園での鍵盤ハーモニカの経験の有無やその後の音楽活動へ影響,彼女たちの歌唱に関する認識が明らかになり,この事例を検証する手がかりを得た。鍵盤ハーモニカを弾くためにドレミを鍵盤の位置として音高と結びつけて覚えるので、自然とピアノに合わせた固定ド唱法で発声を行うことになり、結果、ピアノ伴奏がないと音程もリズムも歌いだしもわからないと考えるようになることがアンケート結果からうかがえた。自立して歌う、自分の耳で聞いて音高やリズムの変化を体感として理解するという幼児の音楽指導にとって大切な経験が阻害される可能性があることが理解された。 |