コナガイ チヅル
Chizuru Konagai
小長井 ちづる 所属 十文字学園女子大学 人間生活学部 健康栄養学科 職種 准教授 |
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発表年月日 | 2023/08/25 |
発表テーマ | プレーンヨーグルトに含まれる香気成分の認知機能賦活効果 |
会議名 | 日本食品科学工学会第70回記念大会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 共同 |
発表者・共同発表者 | 小長井ちづる、持地恭子、清田麻衣、坂上麻子、小倉朋子 |
概要 | プレーンヨーグルト中の主要な香気成分について、それぞれ単体の香りを嗅いでいる際の認知機能の変化を観察することとした。被験者は、平均年齢21.3±0.7歳の健康女性15名とした。試料は酢酸600 ppm(以下、AA)、酪酸25 ppm(以下、BA)、ジアセチル5 ppm(以下、DA)の各水溶液とし、それらの香りを嗅いでいる際の聴覚刺激弁別課題遂行中の脳波、心拍を測定した。また、VASによる試料および心身の状態の主観的評価を得た。その結果、ジアセチルの香りを嗅いでいる際のP300潜時は、酪酸や蒸留水に比べて有意に短く、脳における情報処理速度を速めることが明らかとなった。また、ジアセチルの香りを嗅いでいる際は酪酸の場合に比べて%RR48が高く、自律神経系に対しては、副交感神経が優位となった。さらに、ジアセチルの香りは、主観的な「思考力」を高めることが示された。以上より、ジアセチルの香気には認知機能を賦活する効果があることが、客観的評価法および主観的評価法によって明らかにされた。 |