コナガイ チヅル
Chizuru Konagai
小長井 ちづる 所属 十文字学園女子大学 人間生活学部 健康栄養学科 職種 准教授 |
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発表年月日 | 2024/05/26 |
発表テーマ | スイートオレンジの香りが睡眠に与える影響 |
会議名 | 日本家政学会第76回大会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | ポスター |
単独共同区分 | 共同 |
発表者・共同発表者 | 小長井ちづる、淺川奈穂、田中亜梨朱、濁川果歩 |
概要 | スイートオレンジ(Citrus sinensis)の香りが睡眠の質に与える影響を、アクチグラフによる活動量測定により明らかにすることを目的とした。 被験者は、平均年齢21.3±0.6歳の健康女性14名とし、ヘルシンキ宣言に基づきインフォームド・コンセントを得た。試験デザインはクロスオーバー法を採用し、被験者は連続した7日間ずつ、ホホバ油(無臭対照)、20%ラベンダー精油、35%オレンジスイート精油のいずれかの香りを嗅ぎながら就寝し、その間の活動量を非利き腕に装着したアクチグラフにより記録した。また、毎朝の起床時にOSA睡眠調査票MA版に回答させ、睡眠内省を得た。その結果、睡眠中の活動量解析の結果、オレンジスイート精油の香りを嗅いだ際のSleep Fragmentation Index(睡眠分断指数)は、無臭対照に比べて有意に低値を示した。また、Number of Awakenings(覚醒回数)も少ない傾向がみられた。主観的な睡眠感については、試料間に差はみられなかった。以上の結果から、スイートオレンジの香りは、中途覚醒を抑制することにより睡眠の分断を減少させ、睡眠の質を向上させる効果を有することが示された。 |