ツノダ カズヤ
TSUNODA Kazuya
角田 和也 所属 日本女子体育大学 体育学部 子ども運動学科 職種 講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2018/03 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | 小・中・高等学校のセクシャルマイノリティ~文献の学際的研究から現状を探る~ |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 日本女子体育大学紀要 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 第48巻,89-99頁 |
概要 | セクシャルマイノリティと学校に関する近年の専攻研究を中心に概観し、日本の教育行政は、セクシャルマイノリティに対して、2010年以降、肯定の姿勢を積極的に示すようになってきていることを明らかにした。そして、セクシャルマイノリティ児童生徒は、自身の性のありようをあまり周囲に話さず、冗談やからかい、いじめを経験した者が半数を越え、学校内に救いの手を求めることは難しくなってしまうことを指摘した。一方で、教員はセクシャルマイノリティに関する正確な理解・認識を持っておらず、そのため、セクシャルマイノリティ児童生徒の存在を見過ごしている可能性があること、「隠れたカリキュラム」による性別二元制と異性愛主義によって、教科指導や日頃の生徒へのかかわりを通じてセクシャルマイノリティに対する不適切な言動が含まれてしまうこと等を明らかにした。
そこで、一人ひとりの教員がセクシャルマイノリティに対する正しい認識・知識を持つための研鑽を積むこと、生徒指導上の取り組みの改善・向上を目指して学校での対応が行われること、日本の教育界全体が一体となって性に対する価値観の変革を進めることが今後の課題となることを指摘した。 |