ミゾグチ ノリコ
MIZOGUCHI Noriko
溝口 紀子 所属 日本女子体育大学 体育学部 スポーツ科学科 日本女子体育大学大学院 スポーツ科学研究科 スポーツ科学専攻 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2023/03/31 |
形態種別 | 研究論文(大学、研究機関等紀要) |
査読 | 査読あり |
標題 | 地域部活動に向けた運動部の課題とスポーツガバナンスに 関する一考察 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 日本女子体育大学紀要 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本女子体育大学 |
巻・号・頁 | 53,55-63頁 |
総ページ数 | 9 |
担当区分 | 筆頭著者,責任著者 |
著者・共著者 | 溝口紀子、村本宗太郎 |
概要 | 令和5年度以降,休日の部活動を段階的に地域に移行することになった.地域部活動ではこれまで学校がほぼすべて担ってきた,指導者の配置や指導をはじめとする部活動の運営について,地域クラブや地域の競技団体等,各種スポーツ団体が運営主体として参画することが期待されている.
しかしながら,これまで学校内部で教員が担ってきた運動部に,学校外部の組織や人材が関わることに対してスポーツの場となる学校や,保護者等から懸念も示されている.さらに,教員免許やコーチングライセンスを所有しないスポーツ指導者が地域指導者として参画した際に,生徒らに対して教育的意味を含んだ指導を行うことができるのかという懸念や,これまでは単一の学校で参加していた大会にクラブチームや合同チームが参加する余地がどの程度あるのかといった大会のあり方等に関してもこれまでとは異なる制度整備がすでに求められている. このように,これまで行われていた運動部のあり方を,単に「学校」から「地域」へとスライドさせるように変更するだけでは運動部の現場で混乱を招き,本来プレーヤーとして中心に考えられ,尊重されるべき生徒らにとっての不利益にもつながりかねない. そこで本研究では,現在進行している学校部活動から地域部活動に向けた諸課題について触れた後に,提起した課題の中でも特にスポーツガバナンスに着目して内容の検討を行った |