ミヨシ アキコ
MIYOSHI Akiko
三好 昭子 所属 日本女子体育大学 体育学部 健康スポーツ学科 職種 教授 |
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発表年月日 | 2018/09 |
発表テーマ | Four factors that make it possible to change from totality to wholeness in the process of identity formation(アイデンティティ形成のプロセスにおいてトータリティからホールネスへの変化を可能にする4つの要因) |
会議名 | 16th Biennial Conference, European Association for Research on Adolescence (EARA) |
学会区分 | 国際学会 |
発表形式 | ポスター |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | Ghent, Belgium |
開催期間 | 2018/09/12~2018/09/15 |
概要 | 日本の作家江戸川乱歩は大学卒業後,十数種類の仕事を転々とし,長く勤めることができなかった。29歳で作家デビューし,30歳でプロの作家になったが,人づきあいをほとんどせず,繰り返し筆を折った。しかし戦後は探偵作家クラブや捕物作家クラブを創設したり,私財を投じて江戸川乱歩賞を制定したり,雑誌「宝石」の編集を手がけたりして後進の育成に力を投じた。なぜトータリティに頼っていた乱歩がホールネスにいたることができたのか。この問いに大野(1984)の充実感モデルと青年の自我に内在する回復力を示す4因子(西平, 1996)を組み合わせ,乱歩に(1)基本的信頼感,(2)有能感,(3)心理的離乳に基づく自覚,(4)アイデンティティに基づく使命感という4つの因子が協働的に働き,トータリティからホールネスの状態になり世代継承性を発揮することができたという仮説を立てた。本研究ではそれを裏付ける根拠を,伝記資料によって示した。 |