シミズ アキコ   Akiko Shimizu
  清水 亜紀子
   所属   京都文教大学  臨床心理学部 臨床心理学科
   京都文教大学  大学院臨床心理学研究科 博士前期課程
   職種   准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2018/06
形態種別 研究論文(学術雑誌)
査読 査読あり
標題 心理療法を支える器としてのイメージの機能:終末期における心理療法を手掛かりに
執筆形態 単著
掲載誌名 箱庭療法学研究
掲載区分国内
出版社・発行元 箱庭療法学研究
巻・号・頁 30(3),47-57頁
総ページ数 11
概要 本研究では,死を迎えつつあるクライエントとの心理療法を取り上げ,表現されたイメージの内容を検討すると共に,心理療法過程を支える器としてのイメージの機能について考察した。本事例では,夢を中心としたイメージを通して,Cl.があの世へと向かう作業に取り組み,Th.がその過程に寄り添うことが可能になったように,イメージが心理療法を展開させることが示された。しかし,それと同時に,Cl.とTh.が各々の心理的作業を安全に進めていける場として,イメージが心理療法全体を支える器の機能を果たすことも示された。また,終末期の心理臨床では,あの世も含めた視座に立つことが必要であり,その際,イメージの内容を検討するだけでなく,この世もあの世も包み込む器を形成しうるイメージの機能にも着目することの有用性が示唆された。