ナカシマ ケイコ
中島 恵子 所属 京都文教大学 臨床心理学部 臨床心理学科 職種 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2019/09 |
形態種別 | 研究論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 自己身体定位障害が残存したまま自宅退院となったBaint症候群の一例~体性感覚を用いた動作の意識化と長期支援の有用性~ |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 高次脳機能研究 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本高次脳機能障害学会 |
巻・号・頁 | 39(3),373-378頁 |
総ページ数 | 6 |
著者・共著者 | ◎野村心 甲斐祥吾 吉川公正 中島恵子 |
概要 | 「Balint症候群とは、視覚性注意障害、視覚失調、精神性注意麻痺の三徴候を呈する症例としBalint(1990)により初めて発表された特異的な視空間認知障害である。その概念の中には自己と対象物との距離が分からなくなる、距離判断障害が含まれる。自己身体定位障害とは、視覚的に与えられた物体に対して、自己の身体を正しく定位することができなくなる障害であり、責任病巣は視覚の背背側経路で両側の上頭頂小葉と考えられている(平山、2015)。Balint症候群も自己身体定位障害も両側病変を必要とし、Balint症候群では三徴候の全てが出現することは少ないので、これらの2つの病態を呈した症例報告は少ない。今回、2度の皮質下出血により両側頭頂葉を損傷し、自己身体定位障害とBalint 症候群、距離判断障害を呈し、障害が残存したまま自宅退院となった症例を経験した。発症から15ヶ月後の評価を基に有用な支援について検討し報告した。」 |