コバヤシ ヤスマサ
Yasumasa Kobayashi
小林 康正 所属 京都文教大学 総合社会学部 実践社会学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2024/02/28 |
形態種別 | 学術書 |
標題 | 「「不知火海総合学術調査団」における「ことば」の位相―「聞き書き」の位置づけを中心に」杉本星子・西川祐子編『鶴見和子と水俣―共生の思想としての内発的発展論』(6章) |
執筆形態 | 単著 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 藤原書店 |
総ページ数 | 49 |
担当範囲 | 113ー161 |
概要 | 1970年代後半に水俣で実施された「不知火海総合学術調査」の社会科学研究史上の意義について、「聞き書き」という方法を中心に検討した。この調査には、招聘者である石牟礼道子のチャレンジに対する調査者の応答という構図が存在しているが、この応答の過程で水俣病の冷厳な現実に向き合った調査者たちは社会科学の切断的なアプローチの現実に対する訴求力のなさを痛感し、それと向き合うために「聞き書き」という方法に向かっていった。「聞き書き」が浮上した背後には、このような調査者の変容を含んだ「地平の融合」とも呼べる状況が生じていたのであり、この方法がもつ可能性の中心はまさしくここにあり、あらゆる事象がデータ化される現代においてこそ、その重要性が増すことを論じた。 |