シミズ アキコ
Akiko Shimizu
清水 亜紀子 所属 京都文教大学 臨床心理学部 臨床心理学科 京都文教大学 大学院臨床心理学研究科 博士前期課程 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2019/12 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
招待論文 | 招待あり |
標題 | 心理療法における時間の枠組みに対する捉え方の変化が子どもの主体性に与える影響 : 命と向き合う子ども達との心理療法の体験から |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | Academia会誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 174,39-43頁 |
概要 | 応募者の体験をもとに,命と向き合う子ども達との心理療法において,子ども達が時間の枠組みを巡った主張をし始めることは,彼らの主体性の回復にとっては重要な契機になると考えられた。また,そうした子ども達の要求に対して,心理臨床家が,守るべき時間の枠組みを改めて説明し,心理療法が持つ限界を示すことで,子ども達と心理臨床家が主体同士としてぶつかり合うことを可能にし,子ども達がより主体的に心理療法の枠組みに関わっていく姿勢を培っていくことにつながることが示唆された。また,時間の枠組みを巡るやりとりは,心理療法の時間が,心理臨床家によって提供される時間ではなく,子ども達と心理臨床家の双方がともに,時間の枠組みを守ろうと努力し,主体的に関わっていく中で創造されていく時間として位置づけ直される機会となり得ると考えられた。 |