ハヤシ マサキヨ
Masakiyo Hayashi
林 雅清 所属 京都文教大学 こども教育学部 こども教育学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2019/07/26 |
形態種別 | 学術書 |
査読 | 査読あり |
標題 | 宋代史料への回帰と展開(宋代史研究会研究報告第十一集) |
執筆形態 | 分担執筆 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 汲古書院 |
巻・号・頁 | 115-146頁 |
総ページ数 | 462 |
担当範囲 | 元雑劇作品に描かれた宋代社会のイメージ |
著者・共著者 | 宋代史研究会(担当部分単著:林 雅清) |
概要 | 中国近世期に盛んに創作された小説や戯曲等の通俗文学・文芸作品には、様々な階層の人々の生活や風俗が描写されている。仮に作品中の物語が虚構であっても、そこに描かれた人物像や価値観、風習等が全くの虚構であるとは考えにくい。通俗的な作品とは、すなわち通俗的に人々に受容されてきた作品である。それゆえ、そこに描かれた内容は少なくとも作者や成立当時の人々の共通認識に基づくものと考えるのが妥当である。またその傾向は、識字層を中心に受容された小説よりも、舞台芸術として広く受容された戯曲作品の方が顕著に表れるものと考えられる。よって本稿では、宋代を舞台とした水滸劇である「李逵負荊」や「双献功」、世話物の「東堂老」、公案劇の「勘頭巾」、才子佳人劇の「瀟湘雨」や「鴛鴦被」、神仙道化劇の「忍字記」等の通俗的な元雑劇作品の描写を史料として検証すると同時に、文学・文芸作品を史料として読み解く意義について再考した。 |