シミズ アキコ
Akiko Shimizu
清水 亜紀子 所属 京都文教大学 臨床心理学部 臨床心理学科 京都文教大学 大学院臨床心理学研究科 博士前期課程 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2018/11 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | せん妄をイメージとして聴くことの意義:終末期臨床における直接的交流と枠破りの意味 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 日本箱庭療法学会 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本箱庭療法学会 |
巻・号・頁 | 31(2),69-79頁 |
総ページ数 | 11 |
概要 | 本稿では,せん妄状態にあった末期癌のクライエントとの心理療法を検討した。その結果,直接的交流を通して,心理臨床家がクライエントの世界にイニシエートされ,面接関係が深まり,クライエントの時間感覚が回復していった。また,そうした面接関係を支えにして,クライエントは人生でやり残してきた課題に取り組み,死を自らに迎え入れる準備をしていった。さらに,終末期臨床では,"触れる""食べる"といった枠破りを通して,心理臨床家がクライエントにコミットすることで,面接関係が築かれていく可能性が示唆された。しかし,心理臨床家が枠を破る際には,そのクライエントに必要な枠組みを慎重に見立て,枠破りの結果を引き受ける覚悟を持って,その場で求められる行為に自らの存在を賭けていく必要があると考えられた。 |