シミズ アキコ
Akiko Shimizu
清水 亜紀子 所属 京都文教大学 臨床心理学部 臨床心理学科 京都文教大学 大学院臨床心理学研究科 博士前期課程 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2018/09 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | 再生不良性貧血から移行した急性骨髄性白血病の治療方針の決定を求められる苦悩を抱えた中年期女性との心理療法 : 折紙作品を中心としたイメージの検討を通して |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 臨床ユング心理学研究 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本ユング心理学会 |
巻・号・頁 | 4(1),53-64頁 |
総ページ数 | 12 |
概要 | 本稿では、再生不良性貧血から移行した急性白血病を抱えた中年期女性との心理療法を検討した。面接の中盤では、治療方針の決定を求められる苦悩が繰り返し語られた。しかし、イメージを中心としたやりとりを通して、最終的には、クライエントが自ら意思決定を下すに至った。また、その過程で重要な役割を果たしたと思われる折紙作品がクライエントにとって持つ意味についても検討した。食べ物のテーマからは、”食べる”事が、生きる希望を託した意志であrながら、クライエント自身が神への供犠として、あの世へ送り出される事も意味している可能性が示唆された。さらに、季節行事や自然のテーマ、異性を巡る語りからrは、女性性やエロスの動きが感じられた。そして、それらの動きは、クライエントの魂が全体性の中へと迎えられていく動きとして捉えられる可能性も示唆された。また、折紙作品は、クライエントの生きた証であると同時に、この世に留まる者に残していくギフトでもあったと考察された。 |