シミズ アキコ
Akiko Shimizu
清水 亜紀子 所属 京都文教大学 臨床心理学部 臨床心理学科 京都文教大学 大学院臨床心理学研究科 博士前期課程 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2022/11/30 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | がんの終末期におけるせん妄時のイメージ体験を語り聴くことの心理学的意味―60代の肺がん女性との心理療法を通して― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 箱庭療法学研究 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 35(2),3-14頁 |
原著者 | 原著 |
概要 | 心理療法を通して、クライエントが①人生との和解と同時に、せん妄時のイメージ体験を支えにあの世に居場所を見出すことで、②死との和解にも取り組んだことを論じた。具体的には、人生との和解の作業であるこの世における関係修復は、置き去りにするのではなく、大切な存在をこの世にしっかりと残していくというように、死との和解の作業と絡み合い,相互に影響し合いながら展開していき,人生との和解も進んでいくことになった過程を描き出した。その後、「小さな物語」と「大きな物語」という視点を導入し、がんの終末期におけるせん妄時のイメージ体験を語り聴くことの心理学的意味を考察した。その結果、せん妄時のイメージ体験を語り聴くことは,この世における個人的課題である「小さな物語」への取り組みを促すと同時に,この世からあの世への移行を支えるという意味で,死との和解といった「大きな物語」を成就させる可能性を持つのではないかと考えられた。 |