シモムラ ショウヘイ
Shohei SHIMOMURA
下村 勝平 所属 京都文教大学 こども教育学部 こども教育学科 職種 講師 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2024/06 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | 主張の妥当性を数や図形の性質に結びつけて説明する能力の育成に関する研究
ー「自明生の高い性質」を説明に示すことに関する子どもの実態ー |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 日本数学教育学会誌 算数教育 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本数学教育学会 |
巻・号・頁 | 106(6),3-11頁 |
総ページ数 | 9 |
著者・共著者 | ◎近藤裕・下村勝平 |
概要 | 本稿では,「主張の妥当性を数や図形の性質に結びつけて説明すること」の一つとして,「不等な大きさから等しい大きさがひかれれば,残りの大きさの大小関係も変わらない」といった「自明性の高い性質」を説明に示すことの実態を明らかにすることを目的に,小中学生543名を対象とした紙面調査および小学校第4学年1学級を対象とした授業を実施し,その結果を分析,考察した.紙面調査からは,「自明性の高い性質」を説明に示す際に子どもが用いる表現の種類の特徴およびそれを満足に示した解答の割合は,小4から中1へと増加するものの,小学校卒業時の割合としては学年全体の約5割である等の傾向がみられた.授業では,各自の「説明」の記述の交流を通して,「同じ数ずつ減る」という文言への着目が起こったり,「ひかれる長さが1mだとすると」のような「例えの表現」を取り入れることが支持されたりするなどの児童の活動の特徴とともに,授業の過程で,対象児童の9割程度が「自明性の高い性質」を自らの説明に示す結果がみられた. |