クラニシ ヒロシ
倉西 宏 所属 京都文教大学 臨床心理学部 臨床心理学科 京都文教大学 大学院臨床心理学研究科 博士前期課程 京都文教大学 大学院臨床心理学研究科 博士後期課程 職種 准教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2010/06 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | 遺児のセルフヘルプグループの意義とその心的プロセス―修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いて― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 集団精神療法 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本集団精神療法学会 |
巻・号・頁 | 26(1),51-60頁 |
著者・共著者 | 倉西 宏 |
概要 | 本研究は、遺児のセルフヘルプグループ(以下SHGと略記)の意義とその心的プロセスについて修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いて論じたものである。そこから遺児のSHGには孤独を癒し、死別体験を自らの中で再構築する力を持っていることが考えられた。さらに遺児は、自分の中に死別体験が残り続けるということも実感していく。また、他者との共通性を体験するだけでなく他者と自分との間に違いが存在するという感覚を意識し始め、この感覚は「わかり合えない」と孤独感を強めることにもなるのだが、同時に自らの個別性に気づいていく契機になることが見出された。遺児のSHGには、死別体験だけでなくそれを入り口として自分自身について向き合うきっかけにもなることが示された。 |