ヤマサキ アキ
Yamasaki Aki
山崎 晶 所属 京都文教大学 総合社会学部 総合社会学科 職種 准教授 |
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発表年月日 | 2017/02/12 |
発表テーマ | 「『聖地巡礼』のメディア論的意味ーライブ文化としての『聖地巡礼』」 |
会議名 | 公開シンポジウム「アニメ聖地巡礼の意味を考える ~『響け!ユーフォニアム』への人間学的アプローチ |
主催者 | 京都文教大学人間学研究所・京都文教大学地域協働研究教育センター |
開催地名 | 京都文教大学 |
会議区分 | その他 |
講演区分 | パネリスト |
単独共同区分 | 単独 |
発表者・共同発表者 | 片山明久・名取琢自・小林康正(すべて京都文教大学) |
概要 | 本報告はアニメ「聖地巡礼」を広義の「ライブ」ととらえ、近年活発に開催される音楽のライブイベントとの接点を見出し、ライブイベントの今日的意義をメディア論の観点から考察したものである。
コミケ、コスプレに始まり、近年ではクラブでのアニソンイベントや「聖地巡礼」など、アニメファンの楽しみに「出かける」という要素が重視されている。つまりアニメのファン文化とは、Blue Rayなどで再現可能なコンテンツを個人的に楽しむことに加えて、不特定多数と一回性の高い「できごと」を共有することも重要といえよう。「できごと(体験)」を楽しむ傾向は、音楽フェスやライブビューイングなどの音楽文化にもみられる。とりわけ複数のステージで同時並行的に行われる音楽フェスは、音楽そのものを楽しむというよりもむしろ音楽を含めた「環境」を楽しむもので、音楽体験自体は断片的なものであることが、近年の研究で指摘されている。アニメと音楽双方のイベントで、人々が何をどのように楽しんでいるのかを比較検討し、聖地巡礼についての新しい知見を提示した。 |