ババ ユウジ   Yuji Baba
  馬場 雄司
   所属   京都文教大学  総合社会学部 総合社会学科
   職種   教授
年度2015
科目名音楽と癒し
科目カテゴリー講義
実施学期春学期
教育活動の振り返り授業の概要:
音楽が本来持つ「癒し」機能に注目し、自然と音楽の関わり、儀礼や日常生活の中での音楽のあり方について、特にアジア諸地域の音楽をとりあげて解説。更に、音楽を音世界の中でとらえ、生活をとりまく「音」に注目することで見えてくる人・自然・健康の関わりを考える。また、人と自然とのかかわりを体験的にとらえるため、実際に学内で鳴り響く音を記録してみたり、竹楽器トガトンの製作・演奏を実際に行う。また、現代の癒しブームの中での「癒しの音楽」の特質や、医療・福祉分野での自然素材の楽器の生かし方、音の力についても考え、更に、音によって人がつながることについて考える。 
教育活動の振り返り
教育活動の成果:
様々な文化での生活の中での音楽の演奏場面を映像資料で示したり、楽器の実物を演奏してみるなどの方法で臨場感をもたせ、実際の音を自分の耳で聞き、竹楽器を自らの手で作り出し演奏する体験から自然の中の音を体で感じさせることができた。それは、日頃、スマホやウォークマンなどのイヤホンで自然の音に耳をふさいでいる学生たちに、自然や生活の音を感じさせ、音に囲まれた世界の中で生きていることを実感させる効果があった。体を緩ませることで音がよく聞けるようになるというワークショップも行い、「癒しブーム」の中での「癒しの音楽」という作られたものとの相違を体験させることもできた。
今後の課題:
比較的人数が多かったので、全員が竹楽器づくりを行うことができず、体験する学生と見学者に分かれた。合奏は全員が交互にできたが、より効果的な方法を考えたい。