ババ ユウジ
Yuji Baba
馬場 雄司 所属 京都文教大学 総合社会学部 総合社会学科 職種 教授 |
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年度 | 2015 |
科目名 | 福祉と地域デザイン |
科目カテゴリー | 講義 |
実施学期 | 秋学期 |
教育活動の振り返り | 授業の概要:生活そのものをよく観察する中から人々及び地域のニーズほりおこすこと、人や地域の文化的背景を考えること、こうした営みの中から、医療・福祉のプロが見逃しがちな点を「発見」することをめざす。そこでは、施設での支援のノウハウではなく、地域における人と人との結びつきの場において「福祉」をとらえなおすことが重要となる。「病気」は治すべきものとしたり、「高齢者」「障害者」は弱者と決めつけて援助するのではなく、「病気」とともに前向きに生きるあり方や、高齢者だからできること、障害者だからできることを積極的にみつけていくことを考える。「病気」「弱者」の基準は文化によって異なり、まただれでも「病気」「弱者」になりうることを頭におき、「援助」から「相互の助け合い」へという視野を築くようにしたい。また、医療・福祉における音楽などアートの役割にも目をむける。また、アジアの伝統医療から、近代医療のあり方を見直したり、アジアの持つ相互扶助の力から、学ぶ対象としてのアジアの福祉を考える。更に、現代のグローバル化した状況での新たな医療の問題(医療ツーリズムなど)や、多くの外国人も住む日本社会という視点からの福祉の問題も考える。
教育活動の振り返り 教育活動の成果: 関連するTV番組などのVTRを用い、視覚的にわかりやすく説明し、毎回、コメントを書かせ、その内容を自習にフィードバックすることで学習意欲を高めた。また、アートと福祉に関連し、「笑いと健康」の専門家を招いて、福祉施設でのボランティアに役立つマジックや音楽などの実践的ワークショップを行い、体験的にその効用を学ばせることができた。 今後の課題: 旧カリキュラム「医療と福祉の人類学」を発展させた内容で、旧カリの読み替え科目でもあるので、医療に関する内容も多く含まれている。この点を維持しながら、地域デザインという視点をより強く出すための内容の再編を考えてみたい。 |