アサイ ノブコ
Nobuko Asai
浅井 暢子 所属 京都文教大学 総合社会学部 総合社会学科 職種 准教授 |
|
年度 | 2014 |
科目名 | 総合社会学実習D |
科目カテゴリー | 実習 |
実施学期 | 秋 |
履修者数 | 履修者数20 |
教育活動の振り返り | 授業の概要: 本実習は、3名の教員が共同担当で実施するものであり、学生は少人数のグループごとに心理学の基礎的な実験や調査を行ない、統計ソフトを利用したデータ分析からレポート作成に至るまで一連の研究活動過程を実体験し、心理学の研究手法に関する理解を深めていくという構成であった。実習を通じて、心理学研究において一般的に用いられる調査や実験の手法を学び、研究に必要なスキルの習得を目指した。
教育活動の振り返り 教育活動の成果: 本年度から開講された実習であり、新規に授業計画を立案した。心理学の基礎実験実習で一般的に行われる実験や調査をメニューとして取り入れ、心理学研究を実施する上で必要となる知識の育成を図った。各実習は、2コマ連続で実施し、実験・調査の実施からデータ分析までをひと続きで行うことで、研究活動の一連の流れや実験手法と分析手法の対応関係が理解しやすくなるよう配慮した。また、各研究の背景については、各教員が先行研究を丁寧に提示し、仮説の導出や実験計画の立案方法に至る論理的・科学的思考を追体験できるよう配慮した。心理学研究を実施しない学生にも、役立つ授業とするため、基礎的なパソコンソフトの使用法、論文・レポートの論理構成・書式等の規則、データの図表化の手法、データ分析法などについては、複数回の授業を割いて学生が深く学べる時間を設けた。学生は積極的に実習に参加し、楽しんでおり、データ分析に関しても基礎的な知識の習得、分析ソフトの使用法、図表化のスキルは十分に身につけている様子がうかがえた。また、各実習後のレポートからは、科学論文の形式の学びが進んでいく過程が見て取れた。 今後の課題: レポート作成において同じ間違いを繰り返す例が見受けられた。これは、添削後に返却したレポートを確認しないことによるものと考えられる。他の授業にも通じることだが、復習の重要性を強調するとともに、復習(再提出)を課題とするなどの工夫が必要とも考えられる。 |