教員紹介 | |
イナモト マリコ
Inamoto Mariko
稲本 万里子 所属 人文学部 日本語日本文化学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1994/03 |
形態種別 | 論文 |
招待論文 | 招待あり |
標題 | 「テクストの換用―「伴大納言絵巻」の場合―」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『古筆と絵巻』(古筆学研究所編『古筆学叢林』第4巻) |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 八木書店 |
巻・号・頁 | 3-20頁 |
概要 | 本稿は、出光美術館に所蔵される「伴大納言絵巻」を取りあげ、絵巻のもとになった「伴大納言焼応天門事」(『宇治拾遺物語』に採録)と絵巻の詞書と絵を比較することによって、絵巻の注文主がテクストを超えてあらわしたかったものは、応天門の火災と伴大納言の逮捕の部分であると論じたもの。絵巻制作当時の太郎焼亡と鹿ヶ谷事件を想起させる絵巻を作らせたのは、後白河院であり、絵巻には、京に祟りをなす御霊への畏怖や慰撫、新造した大内裏の焼失や寵臣の流刑、摂関家の内紛などに対する痛烈な皮肉があらわされていると結論づけた。 |