教員紹介 | |
イナモト マリコ
Inamoto Mariko
稲本 万里子 所属 人文学部 日本語日本文化学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1997/09 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | 「京都国立博物館保管「源氏物語画帖」に関する一考察―長次郎による重複六場面をめぐって―」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『國華』 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 國華社 |
巻・号・頁 | (1223),7-15頁 |
概要 | 本稿は、京都国立博物館に保管される「源氏物語画帖」を取りあげ、画面の特徴と情景選択の方法から、注文主の意図と作品の機能について論じたもの。本画帖は、桐壺から柏木までを土佐光吉が、残りを弟子長次郎が描いたことが知られるが、物語最後の6場面がなく、代わりに夕顔、若紫、末摘花、賢木、花散里、蓬生の6場面が重複している。この6場面には、邸のなかで男性の訪れを待っていれば幸せになることができるというメッセージが託されており、これは、注文主と考えられる近衛信尹の娘太郎君に対するメッセージであると解釈した。 |