教員紹介 | |
イナモト マリコ
Inamoto Mariko
稲本 万里子 所属 人文学部 日本語日本文化学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1999/05 |
形態種別 | 論文 |
招待論文 | 招待あり |
標題 | 「「源氏物語絵巻」の詞書と絵をめぐって―雲居雁・女三宮・紫上の表象―」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『交渉することば』(『叢書 想像する平安文学』第4巻) |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 勉誠出版 |
巻・号・頁 | 219-240頁 |
概要 | 本稿は、徳川黎明会・五島美術館他に分蔵される「源氏物語絵巻」を取りあげ、柏木・横笛・鈴虫・夕霧・御法段に描かれた雲居雁・女三宮・紫上の3人の女性像をジェンダーの視点から考察したもの。肌をあらわに授乳する雲居雁や嫉妬に狂い夫の手紙を奪い取る雲居雁を描いた横笛・夕霧段は、従来、光源氏の宿命の悲劇をあらわした柏木・鈴虫・御法段に対する幕間狂言的な場面であると考えられていたが、物語と絵巻の詞書と絵の差異を検討することによって、両段は、鑑賞者の共感作用を利用した教訓的な場面であると結論づけた。 |