教員紹介 | |
イナモト マリコ
Inamoto Mariko
稲本 万里子 所属 人文学部 日本語日本文化学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2000/10 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | 「「源氏物語絵巻」の情景選択に関する一考察―早蕨・宿木・東屋段をめぐって―」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『美術史』 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 美術史学会 |
巻・号・頁 | (149),1-12頁 |
概要 | 本稿は、美術史学会の学会誌である『美術史』に掲載された論文。徳川黎明会・五島美術館他に分蔵される「源氏物語絵巻」早蕨・宿木・東屋段を取りあげ、その情景選択について、ジェンダーの視点から論じたもの。匂宮と中君を描いた宿木第三段と、薫と浮舟を描いた東屋第二段は、絵巻の制作者が考えたあるべき男女の組み合わせであり、それ以外の4場面には、男性貴族や姫君、女房の規範とすべき姿が描かれており、高度な計画に基づき情景選択が企てられたと考察した。さらに、画面に描かれた秋草は、女君の内面と世間や男性の思惑との齟齬をあらわしていると解釈できることから、この部分を担当した制作者の女性性について論じた。『日本史学年次別論文集 古代2 2000年版』(朋文出版、2003年3月)に再録された。 |