イナモト マリコ   Inamoto Mariko
  稲本 万里子
   所属   人文学部 日本語日本文化学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2003/01
形態種別 学術雑誌
招待論文 招待あり
標題 「『源氏物語』の絵をめぐる解釈と言説―御法、宿木、そして柏木」
執筆形態 単著
掲載誌名 『國文學』
掲載区分国内
出版社・発行元 學燈社
巻・号・頁 48(1),86-95頁
概要 本稿は、『國文學』第48巻第1号の特集「カノンとしての王朝文学」に合わせて、徳川・五島本「源氏物語絵巻」がいかに権威づけられてきたかを論じたもの。分担制作である「源氏物語絵巻」は、男女の対幻想を肯定する場面と、異性愛セクシュアリティを異化する場面が混在するが、徳川・五島本に冠せられた「国宝」の称号は、そのような差異を無化し、絵巻を特権化し、「国民」が「国家」のセルフ・イメージを獲得するための「日本」の「伝統」的な「美術」として機能していることを指摘した。